Microsoft Visual C++ 2017 Redistributable Package の前提条件を実行するインストーラーで
より新しいバージョンの再配布可能ファイルがインストールされている環境にもかかわらず、
前提条件がスキップされないことがあります。
対象製品:InstallShield 2018
【概要】
InstallShield 前提条件の実行条件として指定しているレジストリエントリが Microsoft Visual C++ 2017 の新しい
バージョンの再配布パッケージでは作成されないことが原因で発生します。
該当する前提条件
・Microsoft Visual C++ 2013 Redistributable Package(x64)
・Microsoft Visual C++ 2013 Redistributable Package(x86)
また、Microsoft Visual C++ 2017 の一部のバージョンで不具合が報告されていることから、最新のバージョンを
使用することが推奨されます。
VC Runtime Redistributable Update for VS 15.9 deletes Registry Key
【回避方法】
InstallShield 2018R2 リリース時に提供されている前提条件では、Microsoft Visual C++ 2017再配布ファイル
(v14.10.25017.00)をインストールする設定となっています。
以下のいずれかの方法で、Microsoft Visual C++ 2017 の新しいバージョンをインストールする前提条件を使用します。
①Microsoft 社のサイトより、最新版の Microsoft Visual C++ 2017再配布ファイルをダウンロードし、独自の前提条件を作成
前提条件を新たに作成する方法は、以下の手順を参考にしてください。
独自の前提条件を作成する
②最新版(2019/1/31時点)の Microsoft Visual C++ 2017 再配布ファイル(v14.16.27024.1)をインストールする前提条件を使用
以下の手順で、最新版(2019/2/1時点)の Microsoft Visual C++ 2017 再配布ファイル(v14.16.27024.1)を
インストールする前提条件に置き換えます。
再配布可能ファイルのリストに、以下の 2つの前提条件が追加されていることを確認します
・Microsoft Visual C++ 2017 Redistributable Package (x64)14.16.27024.1
・Microsoft Visual C++ 2017 Redistributable Package (x86)14.16.27024.1
リリースの設定で、[Setup.exe]タブ-[InstallShield 前提条件の場所] を [Webからダウンロードする] の設定に
する場合、前提条件の設定でファイルをダウンロードできるように構成しておく必要があります。
前提条件をWebからダウンロードする場合、以下の手順でファイルのダウンロード先を指定してください。
※[ソースメディアからコピーする][Setup.exe から抽出する]を選択する場合には、以下の手順(a~g)は不要です。
[含めるファイル]タブを選択して、ファイル名を選択後、[変更]ボタンをクリックし、[ファイルのURL]に「vc_redist.x64.exe」
ファイルのダウンロード URL を指定します
例)http://www.mywebsite.com/MyPrq.prq\vc_redist.x64.exe
以下の場所に保存されている .prq ファイルをダウンロード URL で指定した場所へ配置します
C:\Program Files (x86)\InstallShield\2018\SetupPrerequisites\Microsoft Visual C++ 2017 Redistributable Package (x64)14.16.27024.1.prq
[備考]
本記事は、以下の Flexera Knowledge Baseを参考に作成しております。
Microsoft Visual C++ 2017 Redistributable Prerequisites