この記事では、インストール時やアンインストール時にトラブルが発生した場合に
とるべき手順をお知らせいたします。
テクニカルサポートにお問い合わせいただく前に、下記の点を必ずご確認ください。
1. トラブルが発生したときには
インストールやアンインストールで問題が発生した場合には、問題となっている箇所を特定するために
以下の点をご確認ください。
1-1.再現性を確認してください。
作成したインストーラが複数の機種やプラットフォームで問題が発生するのかをご確認ください。
上記を確認することで、環境に依存する現象がどうかの切り分けが可能です。
特定の機種でのみ問題が発生する場合には、「2. 機種によって問題が生じる場合」をご参照ください。
1-2.簡単なインストーラを作成し、問題の発生するインストーラと実行結果を比較してください。
プロジェクトウィザードやプロジェクトアシスタントを使用して簡単なインストーラをし、問題が発生している
環境で正常に動作するかどうかをご確認ください。
現象が作成されたプロジェクトに依存するものかどうかの切り分けが可能です。
簡単なプロジェクトで正常に動作することが判明した場合は、問題が発生しているプロジェクトの要素を
少しずつ減らしていき、問題となっている箇所(または条件)を特定してください。
1-3.インストールログを取得し、内容を確認してください。
問題が発生した時のインストールログファイルの内容を確認することにより、エラーの内容や発生するタイミング
を確認することができます。
基本の MSI プロジェクトや InstallScript MSI プロジェクトの場合は、インストールログを取得してください。
【Tips】インストールログを作成する
1-4.ヘルプライブラリやナレッジベースなどを検索し、エラー内容や類似した問題の有無を確認してください。
製品に付属しているヘルプライブラリでは、各種エラーコードや警告コードについての情報を提供しています。
検索タブにエラーや警告のコードを入力し、情報を確認してください。
また、Macrovision 社のナレッジベースや Community でもエラーの内容や類似した問題を検索することができます。
「3. 参考文献へのリンク」をご参照いただき、解決方法の有無をご確認ください。
2. 機種によって問題が生じる場合
特定の開発環境や実行環境において問題が生じる場合、マシンの設定や状態に原因があるケースが考えられますので、
以下の点をご確認ください。
2-1. InstallShield の要求するシステム要件を満たしているか
各 InstallShield 製品のリリースノートを参照し、必要なシステム要件を満たしているかご確認ください。
また、HDD の空き容量やメモリ容量が十分かどうかもご確認ください。
製品リリースノートは、以下のページからご参照ください。
製品リリースノート
2-2. オペレーティングシステムや Internet Exploper が適切な状態で稼動しているか
インストーラは実行時にオペレーティングシステムや Internet Explorer により提供されているコンポーネントを
必要とする場合があります。そのため、これらのコンポーネントが破損あるいは不足している場合には、インストール
に問題が生じることがあります。
オペレーティングシステムや Internet Explorer の修復インストールや再インストール、最新のサービスパックの
適用や WindowsUpdate の利用などは積極的に行なってください。
2-3. Administrator 権限でインストーラを実行可能か
管理者権限が必要なインストーラーを実行する場合には、Administrator 権限が必要となります。
特定のフォルダに対するアクセスやレジストリの作成、及び再利用可能オブジェクトの登録など Administrator 権限が
要求される可能性がありますので、Administrator 権限を持つユーザでインストールを実行してください。
また、Windows Vista 以降の場合には、Administrator 権限を持つユーザであっても、UAC による権限昇格前は標準ユーザ
の権限で動作します。
2-4. 再配布可能ファイルの要求するシステム要件を満たしているか
マージモジュールや InstallShield 前提条件に含まれる再配布可能ファイルは、それぞれ独自の必要システム要件を持っています。
再配布可能ファイルの必要システム要件を満たしているかどうか必ずご確認ください。
2-5. 他のアプリケーションや常駐プログラムを終了させているか
実行中のスクリーンセーバをはじめとする全てのアプリケーションを終了させてください。ウィルスチェッカをはじめ、
常駐プログラムも可能な限り停止してください。
2-6. テンポラリフォルダにゴミファイル、ゴミフォルダが残っていないか
以前のインストール失敗などの原因により、テンポラリフォルダにゴミファイルやゴミフォルダが残り問題が生じる場合が
あります。
"TMP"、"TEMP"として定義されているディレクトリがテンポラリフォルダとして利用されますので、他の全てのプログラムを
終了させた後に、これらのフォルダ内のファイルを削除してください。
テンポラリフォルダの位置は、[コントロールパネル]-[システム]の[詳細]タブにて[環境変数]ボタンのクリックにより確認
できます。
3. 参考文献へのリンク
InstallShield ナレッジーベース --- InstallShield 製品に関するナレッジベース
InstallShield Knowledgebase
InstallShield Community --- InstallShield の開発元が運営する開発者のためのコミュニティサイト
InstallShield Community
installsite.org --- サードパーティ製のインストーラ開発製品に関する技術情報
installsite