Windows 11 リリース後の InstallShield において、Windows 10 のみを条件としたい場合についての記事です。
対象製品:InstallShield 2021 以降
対象プロジェクト:基本の MSI, InstallScript MSI, InstallScript
[概要]
通常、前提条件の条件にて特定 OS のみを指定した場合、その OS のみが対象となり、その前後のバージョン
などは対象外となります。
例えば Windows 8.1 のみを条件とした場合は、その前提条件は Windows 7 や Windows 10 では動作しません。
対して、Windows 10 については特殊で、Windows 10 のみを対象とした場合でも、その前提条件は
Windows 11 でも動作します。これはOSの仕様で、Windows10とWindows11が同じメジャーバージョンと
なっているためです。
もしこれを回避したい場合は、前提条件の条件を下記の様に設定します。
条件の種類:セットアップが指定のプラットフォームで実行中
プラットフォーム:カスタム
プラットフォームID:Windows NT (VER_PLATFORM_WIN32_NT)
メジャーバージョン:10
マイナーバージョン:0
最大ビルド番号:19045
最大ビルド番号を 19045 に設定することで、Windows 11 でも動作することを回避しています。