インストールした製品のアンインストールを行ないましたが、正常にアンインストールが完了しません。
[概要]
本現象は、InstallScript 形式インストーラがアンインストール時に使用するログファイル "Setup.ilg" が
破損・消失している場合に発生します。
以下のようなケースで、アンインストールが正常に行なわれないことがあります。
・以下の階層に存在するログファイル "Setup.ilg" が何らかの理由により削除されたもしくは破損した場合
C:\Program Files\InstallShield Installation Information\{製品GUID}\Setup.ilg
・インストール完了ボタン押下直後に Setup.exe を再度実行した場合
[回避方法]
Setup.ilg の消失・破損した場合には、インストーラーからアンインストールができなくなるため、手動で
アンインストールを行う必要があります。
以下の手順により、手動にてアンインストール処理を行なってください。
1. [スタートメニュー]-[ファイル名を指定して実行]を選択して、「regedit」と入力します
2. レジストリエディタが起動しますので、以下の階層のエントリを削除します
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall\{製品GUID}
※製品GUIDには、各製品固有の文字列が入ります
また、レジストリ関連の特殊関数として InstallShield が以下のキーを作成することがありますので、
存在する場合には削除します。
<ルートキー>\Software\<会社名>\<製品名>\<バージョン>
<ルートキー>\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\App Paths
※<ルートキー> は、HKEY_LOCAL_MACHINE もしくは HKEY_CURRENT_USER
製品ヘルプ:レジストリ関連の特殊関数
3. 以下のフォルダのバックアップを取ってから、削除します
C:\Program Files\InstallShield Installation Information\{製品GUID}
(InstallShield Installation Information はデフォルトで隠しフォルダです)
※ 隠しフォルダ InstallShield Installation Information には、別製品のアンインストールに関する情報
も保存されております。こちらの手順を行なう場合は別製品の情報を削除しないようにご注意ください。
4. インストーラにより作成されたすべてのファイル・レジストリエントリ・ショートカットを手動にて削除します。
[参考]
InstallScript では、インストーラーが行った操作をログファイル(setup.ilg)に記録しています。
個々のインストーラーの設定や実行環境により記録内容は若干異なりますが、別環境でインストーラを実行した
ときの正常なログファイルを確認することで、実行時にお客様のインストーラーがどのような情報を書き込んで
いるか把握するのに役立ちます。
■ログファイルビューアーでのログファイル(setup.ilg)の確認方法
1. InstallScript 形式インストーラの実行環境にて、以下のファイルをコピーします
C:\Program Files\InstallShield Installation Information\{製品GUID}\setup.ilg
(InstallShield Installation Information はデフォルトで隠しフォルダです)
2. InstallShield のインストール環境に、setup.ilg ファイルをコピーします
3. 以下のメニューから、InstallShield ログ・ファイルビューアを起動します
[ツール]メニュー > InstallScript > キャビネット/ログ ファイル ビューアー
4. メニューバーより[ファイル]-[開く] を選択して、手順1で保存した setup.ilg ファイルを選択します
5. 左側のペイン Data の[File Operations]や[Registry Operations]などでInstallScript が記録した情報を
確認します
[備考]
この記事の内容は、以下の KB を参考に作成しています。
Uninstalling an InstallShield Installation Manually
検索文字列:ファイル、レジストリ、プログラムの追加と削除、残る、消えない