InstallShield

01745 : サイレントインストールを行う方法

ユーザーインターフェイスを表示せずに、サイレントインストールを行う方法を紹介します。


対象製品:InstallShield 12 以降
対象プロジェクト:基本の MSI プロジェクト、InstallScript MSI プロジェクト、InstallScript プロジェクト


[概要]

サイレント インストールは、ユーザー インターフェイスなしで実行されるインストールです。InstallShield で
作成したインストーラも、サイレントインストールに対応しています。
インストールをサイレントで実行する方法は、プロジェクトタイプにより異なります。


【基本の MSI プロジェクト】

基本の MSI では、コマンドラインオプションを使用してサイレントインストールを行うことができます。

・.msi から実行する場合

コマンドラインで以下のように入力し、実行します

msiexec /i Product.msi /qn

/i や /qn は、MsiExec.exe(msi)のパラメーターです。詳細は、以下の製品ヘルプをご参照ください。

製品ヘルプ: 「MsiExec.exe コマンドライン パラメーター」


・リリース設定で Setup.exe を作成した場合

コマンドラインで以下のように入力し、実行します

  Setup.exe /s /v"/qn"

/s や /v は、setup.exe のパラメーターです。/v は、Msiexec に引数を渡す引数で、以下のようにプロパティ
を設定して .msi を実行することもできます。

例)
Setup.exe /s /v"/qn INSTALLDIR=D:\ProductFolder"

詳細は、以下の製品ヘルプをご参照ください。

製品ヘルプ:「Setup.exe および Update.exe コマンドライン パラメーター」



【InstallScript MSI および InstallScript プロジェクト】

InstallScript MSI および InstallScript では、サイレントインストールを行うために、エンドユーザーの操作
を記録する応答ファイルを作成する必要があります。


1. コマンドラインから /r オプションを指定してインストールを実行し、応答ファイルを作成します

setup.exe /r

※ダイアログで操作した内容が、自動的に応答ファイルへ記録されます

2. Setup.iss(応答ファイル)が Windows フォルダー(c:\windows)に作成されていることを確認します

※応答ファイル作成後は、製品がインストールされた状態となっています。必要に応じて、アンインストール
を行ってください。

3. [サポート ファイル/ビルボード] ビューで、手順2 で作成された応答ファイルを [アドバンス ファイル]
の下にある [Disk1] フォルダーに追加します

4. リリースをビルドします

InstallScript プロジェクトで、リリースを自己展開型実行可能ファイルとして作成する場合には、
  [リリース] ビューの [setup.exe] タブにて、以下の設定を行ってビルドします

  セットアップ コマンドライン: -s

5. コマンドラインから、-s オプションをつけて setup.exe を実行します

setup.exe -s

InstallScript プロジェクトの自己展開型実行可能ファイルの場合、すでに setup.exe のコマンドライン
オプションが指定してあるため、自己展開型実行可能ファイルを直接実行します。-s オプション指定は
不要です。


上記の例では setup.iss ファイルをDisk1 フォルダに配置しましたが、-f1 スイッチを使用して応答ファイルの
場所を指定することも可能です。詳細については、以下の製品ヘルプをご参照ください。

製品ヘルプ: Setup.exe および Update.exe コマンドライン パラメーター




検索文字列:UI、ダイアログ、表示しない、見せない、自動、ユーザ操作


2010/10/21 17:00:22
2017/10/24 14:31:30