ユーザーインターフェイスを表示せずに、サイレントインストールを行う方法を紹介します。
対象製品:InstallShield 12 以降
対象プロジェクト:基本の MSI プロジェクト、InstallScript MSI プロジェクト、InstallScript プロジェクト
[概要]
サイレント インストールは、ユーザー インターフェイスなしで実行されるインストールです。InstallShield で
作成したインストーラも、サイレントインストールに対応しています。
インストールをサイレントで実行する方法は、プロジェクトタイプにより異なります。
【基本の MSI プロジェクト】
基本の MSI では、コマンドラインオプションを使用してサイレントインストールを行うことができます。
・.msi から実行する場合
コマンドラインで以下のように入力し、実行します
msiexec /i Product.msi /qn
/i や /qn は、MsiExec.exe(msi)のパラメーターです。詳細は、以下の製品ヘルプをご参照ください。
製品ヘルプ: 「MsiExec.exe コマンドライン パラメーター」
・リリース設定で Setup.exe を作成した場合
コマンドラインで以下のように入力し、実行します
Setup.exe /s /v"/qn"
/s や /v は、setup.exe のパラメーターです。/v は、Msiexec に引数を渡す引数で、以下のようにプロパティ
を設定して .msi を実行することもできます。
例)
Setup.exe /s /v"/qn INSTALLDIR=D:\ProductFolder"
詳細は、以下の製品ヘルプをご参照ください。
製品ヘルプ:「Setup.exe および Update.exe コマンドライン パラメーター」
【InstallScript MSI および InstallScript プロジェクト】
InstallScript MSI および InstallScript では、サイレントインストールを行うために、エンドユーザーの操作
を記録する応答ファイルを作成する必要があります。
1. コマンドラインから /r オプションを指定してインストールを実行し、応答ファイルを作成します
setup.exe /r
※ダイアログで操作した内容が、自動的に応答ファイルへ記録されます
2. Setup.iss(応答ファイル)が Windows フォルダー(c:\windows)に作成されていることを確認します
※応答ファイル作成後は、製品がインストールされた状態となっています。必要に応じて、アンインストール
を行ってください。
3. [サポート ファイル/ビルボード] ビューで、手順2 で作成された応答ファイルを [アドバンス ファイル]
の下にある [Disk1] フォルダーに追加します
4. リリースをビルドします
InstallScript プロジェクトで、リリースを自己展開型実行可能ファイルとして作成する場合には、
[リリース] ビューの [setup.exe] タブにて、以下の設定を行ってビルドします
セットアップ コマンドライン: -s
5. コマンドラインから、-s オプションをつけて setup.exe を実行します
setup.exe -s
InstallScript プロジェクトの自己展開型実行可能ファイルの場合、すでに setup.exe のコマンドライン
オプションが指定してあるため、自己展開型実行可能ファイルを直接実行します。-s オプション指定は
不要です。
上記の例では setup.iss ファイルをDisk1 フォルダに配置しましたが、-f1 スイッチを使用して応答ファイルの
場所を指定することも可能です。詳細については、以下の製品ヘルプをご参照ください。
製品ヘルプ: Setup.exe および Update.exe コマンドライン パラメーター
検索文字列:UI、ダイアログ、表示しない、見せない、自動、ユーザ操作