本記事ではWindowsInstallerサービスから得られるログファイルを
作成する方法をご案内します。
テクニカルサポートにお問い合わせの前に、必ずログファイルを作成し
内容に目を通してください。また、インストーラ実行時の問題に関する
お問い合わせの場合には必ずログファイル、及び問題発生時のスクリーン
ショットを添付してください。
以下の方法で、インストールログを取得することができます。
1. グループポリシーを変更して、 MSI ログファイルの出力設定を行う方法
1)[スタート]メニューから[ファイル名を指定して実行]をクリックし、 gpedit.msc と入力して、
グループポリシーエディタを起動します。
2)[コンピュータの構成]-[管理用テンプレート]-[ Windows コンポーネント]を順に展開し、
[Windows インストーラ]を選択します。
3)一覧から以下の設定を開き、[有効]を選択したあと、オプションを設定します。
[設定名]
・ログの記録(Windows XP 以前)
・ログ(Windows Vista、Windows 7)
・Windows インストーラーがトランザクション ログに記録するイベントの種類を指定する(Windows 8 以降)
[オプション]
ログ: voicewarmupx
※ログファイルは、 Temp フォルダ(環境変数 %Temp% のパス)に出力されます。
ログファイル名は、"Msi" の文字から始まる .log ファイルとなりますので、日付の情報を
元にファイルを特定してください。
また、上記設定を行うと、以下のレジストリエントリが追加されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\Installer
Reg_SZ : Logging
値 : voicewarmupx
4)[OK]をクリックします。
2. コマンドラインからの実行時に、 MSI ログファイルの出力設定を行う方法
コマンドラインから .msi を実行する場合に、ログファイルの出力を行うには、以下のように
/L オプションを指定し、ログファイル名を指定します。
※「基本の MSI プロジェクト」のみ有効です。
例)msiexec /i MyApp.msi /L*v "C:\MyInstall.log"
また、コマンドラインから setup.exe を実行して、ログを出力する場合には、以下のように
/v オプションで msiexec.exe にパラメータを渡す必要があります。
※「基本の MSI プロジェクト」、「InstallScript MSI プロジェクト」で有効です。
例)setup.exe /v"/L*v C:\MyInstall.log"
※ /v の後にはスペースを入れず、 /v 以降のすべての引数は "" (ダブルクォーテーション)
で囲む必要があります。
MsiExec.exe のオプション、setup.exe のオプションにつきましては、以下をご参照ください。
オンラインヘルプ:
「 MsiExec.exe コマンドラインパラメータ」
「 Setup.exe および Update.exe コマンドラインパラメータ」
3. インストールパッケージに MSI ログファイルの出力設定を行う方法
※この方法では IDE からインストールを実行したときのみログが出力されます。
setup.exe や .msi ファイルを直接実行した場合にはログは出力されません。
1)当該のセットアッププロジェクトを開いている状態で、 IDE の[ビルド]メニューから[設定]を
選択します。
※ InstallShield Express の場合は、[プロジェクト]メニューから[設定]を選択
してください。
2)[ MSI ログファイル]タブのログファイル欄で、ログファイル作成先への絶対パスを入力して
ください。
例)"C:\MyInstall.log"
※ 8.3 形式ではない、「長い形式」のパスを入力する場合には""(ダブルクォーテーション)
でパスを括ってください。
Msi ログファイルオプションにつきましては、以下をご参照ください。
オンラインヘルプ:「 MsiExec.exe コマンドラインパラメータ」